秩父七湯の1つ、新木鉱泉にある宿「新木鉱泉旅館」。創業は江戸時代の1827年と、200年近い歴史のある宿です。
秩父市街地から車で約10分と、秩父七湯の中では一番アクセスが良いです。
今回はそんな新木鉱泉旅館に実際に泊まってみた感想を、写真を多めに掲載しながら紹介していきます。
この記事の目次
新木鉱泉とは!? 歴史や由来を紹介
新木鉱泉旅館の創業は江戸時代の1827年。古くは秩父札所巡りの際の宿として利用されてきました。
札所4番の金昌寺の近くにあり、札所1番から歩くと4番で夕暮れを迎える為、新木鉱泉旅館が多くの巡礼者に利用されたのです。秩父七湯の1つで、現在も営業している三湯のうちのひとつです。新木鉱泉は秩父にある湯の歴史では最古です。
新木鉱泉の泉質は「単純硫黄冷鉱泉」。温泉ではなく鉱泉なのは、源泉温度が約15℃と、温泉法で決められている25℃より低いからです。現在の温泉法では、25℃以上の温度または特定の成分が含まれている場合は温泉と定義されます。
法律の話はややこしいですが、いずれにしても新木鉱泉旅館の泉質はすばらしいです。
源泉温度が低いため加温していますが、泉質はとてもなめらかな肌触りです。卵水(たまごみず)とも呼ばれていて、すべすべの肌になり美容に効果があるとされていますので女性に特におすすめです。
他の効能としては、神経痛・リウマチ・胃腸病・冷え性・外傷などです。
こんな人におすすめ
- 趣のある和風旅館に泊まりたい
- 泉質にこだわりたい
- アクセスしやすい旅館に泊まりたい
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建物は歴史が感じられとても落ち着いた雰囲気
新木鉱泉旅館は、建物に入った途端に歴史ある旅館の雰囲気を感じられます。建物は古いですが、木の板はよく磨き込まれていて汚さはありません。
創業当時の内装を大事に残しながらも、新しくすべき洗面所などは新しく直されていて、不便さもありません。
今回は浴室露天風呂付きの「せせらぎの間」に宿泊しました。玄関奥のフロントを右に曲がってそのまま突き当たりまで進んだところに貸し切り露天風呂があり、その左がせせらぎの間でした。
他の部屋とは少し離れているとのことで、周りを気にせず静かに過ごすことができます。また、お子様連れの方でも、子供の声で周りを気遣わなくて思います。
部屋まで行く廊下も落ち着いた雰囲気です。
部屋の雰囲気と貸し切り露天風呂
せせらぎの間は廊下から少し下に降りたところにあり、部屋の入り口から少し階段で降ります。
入り口の扉を開けると下に降りる階段があります。
掘りごたつのある部屋は12畳と広く、マッサージチェアが2台置いてありました。また、冬には畳の上には寒くないようにホットカーペットが敷かれています。
和モダンの最近の旅館ですと、畳で床暖房になっているところがありますが、電気カーペットは古い建物を利用している新木鉱泉旅館ならではの気遣いだと思います。
寝るときには、この電気カーペットの上に布団を敷いてくれます。
部屋の奥の白いマッサージチェアの向こうが、御影石の客室露天風呂になっています。
風呂は大きめなので足を伸ばしてゆったりと入ることができます。
部屋の目の前は横瀬川が流れています。私が泊まったのは冬だったのですが、夏場などは緑を見ながら温泉につかることができます。
こちらは部屋の入り口側です。入り口右手の扉の向こうにトイレ・洗面台・浴室があります。
洗面台はガラスになっていて清潔感があります。古く味のあるところは昔のままで、水回りなどは清潔感があり実用的な作りになっています。
浴室は使用しませんでしたが、こちらもキレイです。
古い建物の場合、トイレも古く少し清潔感がないところもありますが、新木鉱泉旅館トイレもキレイで足元には寒くないようにヒーターも設置されていました。細かい気遣いがうれしいです。
仲居さんが部屋に案内してくれた時に、貸し切り風呂の説明もしてくれたので、見てみたい旨を告げたところ、快く対応していただけました。
貸し切り露天風呂は、せせらぎの間と同じ丸い御影石の風呂で、せせらぎの間とあまり変わりが無かったので私は利用しませんでした。露天風呂付客室以外の部屋に泊まられる方はぜひ利用することをおすすめします。
大浴場や貸し切り風呂は温泉のみ利用の日帰り入浴も可能
新木鉱泉旅館では、大浴場の日帰り入浴と貸し切り風呂の日帰り入浴ができます。平日に宿泊しましたが、日帰り入浴での利用をされている方も多かったです。
- 大浴場の日帰り入浴・・・大人800円(休日は900円) 子供400円(休日は450円)
- 貸し切り風呂の日帰り入浴・・・60分 3,240円
※入浴時間 12:00~21:00
大浴場は旅館の入り口から右手に少し進んだところに入り口があり、客室とは別の建物になっています。
こちらは男性用の脱衣所です。
大浴場です。右手奥のとびらの向こう側にはサウナもあります。
外にも2つ浴槽があり、ゆったりと入ることができます。
入り口を入るとすぐ右手に休憩場所がありますので、湯上がりに休憩することも可能です。和風の落ち着いた雰囲気です。
芝桜で有名な羊山公園から車で10分と近い場所にありますので、芝桜を見た後に日帰り入浴するというのも良いと思います。
実際に泊まってみた感想を口コミレビュー
仲居さんも含め従業員の方の対応はとても丁寧でした。歴史ある旅館ですので、旅館の設備が全て最新ではないですが、趣を重視する方にはぴったりの旅館だと思います。
また、秩父の市街地から近いというのもおすすめポイントです。
旅館の雰囲気やアメニティ
市街地から比較的近いということもあって、周りは温泉街という感じではなく住宅地の中に突然旅館があるという感じですが、旅館の中に入ると歴史を感じられる雰囲気でとても落ち着いて過ごすことができました。
また、女性用のアメニティも充実していました。
こちらは宿泊プランによってついてくる、新木鉱泉旅館「美肌の湯」とミキモトの真珠から生まれた整肌成分配合のアメニティー。
浴衣だけではなく、作務衣も用意されていますので、好みに合わせて選ぶことができます。
泉質もなめらかで美肌の湯と呼ばれていますし、女性が満足して泊まることができる旅館だと思います。
夕食は部屋でゆっくりと
夕食は部屋でゆっくりいただく事ができました。刺身などの海鮮もありましたが、地元の食材を使った料理は抜群に美味しかったです。
ネットでの口コミを見てみても料理の評判はとても良いです。最初に上の写真の品数が運ばれてきて、この後にに少しずつタイミングを見て料理をだしてくれます。
こちらは地元で取れた岩魚(イワナ)です。子供の頃はよく食べていたのですが、久しぶりにおいしい岩魚を食べました。
たまねぎのクリーム煮です。たまねぎがまるごと1つ入っています。
秩父はしいたけも名産です。しいたけ丼といものもあるくらいです。こちらは、しいたけの串焼きです。
続いて、マイタケ、かぼちゃ、ししとう、海老の天ぷら盛り合わせです。
最後のシメは、ご飯・お吸い物・うどんです。ここまでで、結構お腹いっぱいだったので、ご飯の量は少なめにしてもらいました。
デザートは、秩父で取れたイチゴを中心とした果物でした。秩父は春になるとイチゴ狩りもできます。
写真だけで見ると量が少ないようにも見えますが、お腹いっぱいになるくらいで、味も量も大満足でした。
個人的には、刺身などの海鮮よりも地元の食材をもっと増やしてもいいかもと思いましたが、ここは好みの問題かと思います。少なくとも料理でがっかりすることはないかと思います。
朝食は大広間で
夕食は部屋でしたが、朝食は大広間でした。
小鉢は下にあるのが、秩父名産のしゃくし菜、右側は大豆と麦に茄子と生姜を混ぜたおなめ。しゃくし菜もおなめも子供の頃からよく食べていました。おなめだけでご飯1杯たべられるくらい美味しいです。
こちらは野菜と牛肉の汁物と茶碗蒸しです。
朝食もボリュームがあり、定期的に「おかわりはいかがですか」と気遣いの声をかけていただけました。
部屋に持ち帰って飲めるコーヒーも用意されていて、食後も大満足でした。
こんな人におすすめ!
こんな人におすすめ
- 趣のある和風旅館に泊まりたい
- 泉質にこだわりたい
- アクセスしやすい旅館に泊まりたい
歴史ある建物を利用した和風旅館ですので、趣を感じながら落ち着いてゆっくりと過ごしたい方におすすめです。
また、温泉の泉質がとてもよく肌がつるつるになるので、女性におすすめです。
秩父市街地や芝桜で有名な羊山公園からも近いので、アクセスが非常に良いです。
反対に、建物などすべてにおいて最新の設備を求める方には向いていないかと思います。
アクセス・駐車場
新木鉱泉旅館 | |
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住所 | 埼玉県秩父市山田1538番地 |
電話 | 0494-23-2641 |
駐車場 | 旅館の目の前に約20台の無料駐車場有り |
送迎 |
西武秩父駅発15時・16時・17時 旅館発 9:50・11:00 |
専用無料Wi-Fi | 有り |
公式サイト | 新木鉱泉旅館 |
最寄りの西武秩父駅からタクシーでも10分ほどです。無料駐車場もありますので、車での利用も便利です。
まとめ
秩父七湯の1つ新木鉱泉旅館を、実際に泊まってみた感想を交えて紹介しました。
ダムによって無くなってしまったり、休業中の場所もあり、秩父七湯は現在3湯のみ営業しています。
最近になって秩父には新しい温泉もたくさん出来ていますが、泉質が良く秩父最古の湯の歴史がある新木鉱泉旅館をぜひ利用してみてください。
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