秩父初となるカルチャー&ライフスタイル雑誌『ちちぶmagazine』が創刊されました。
株式会社リクルートで「R25」「L25」などの創刊・編集者に携わってきた現役の編集者と、出版社が秩父に特化して作った雑誌です。
- ちちぶ magazine 第1号 (秩父をもっと楽しもう)
- 2018/11/9(金)発売
- 大型書店、コンビニ、Amazonなどで取り扱い
- 112ページ 定価880円(税込)
中身の一部に関して写真掲載の許可をいただきましたので、『ちちぶmagazine』の内容を写真と共に紹介していきます。
第2号のレビューはこちら
この記事の目次
ちちぶmagazine創刊号の内容紹介とレビュー
ちちぶmagazine創刊号の表紙は、切り絵アーティスト福井利佐(ふくいりさ)さんによる秩父夜祭の屋台と花火です。
まずは「秩父地域ってこんなとこ! 1市4町1村をご紹介」として、それぞれの市町村の人口、出身有名人、観光スポットがデータとして掲載されています。
秩父エリアの市町村の特徴が、数字を中心としたデータでまとまっていて分かりやすいです。改めて秩父にどんな特徴があるのか把握できます。
さらに、ちちぶ magazineは大きく分けて5つのコンテンツから構成されています。
コンテンツ
- カルチャー
- グルメ
- ライフスタイル
- イベント情報
- エッセイ
以降で、それぞれのコンテンツの中からいくつかピックアップして、順番に紹介していきます。
Culture 秩父夜祭りの真実
カルチャーでは、ユネスコ無形文化遺産に登録されている秩父の代表的な祭りであり、日本三大曳山祭りのひとつでもある秩父夜祭が特集されています。
地元の人でも意外と知らないお祭りのルーツや成り立ちなど、10の疑問を1つずつ掘り下げて詳しく紹介されています。
秩父夜祭は秩父神社の例大祭ということで、秩父神社宮司でもあり宗教学者の薗田 稔(そのだ みのる)さんへのインタビューに始まり、祭りの成り立ち、笠鉾・屋台の特徴解説、屋台歌舞伎の楽しみ方、屋台囃子のルーツと囃子手へのインタビューと、内容盛りだくさんです。
秩父出身者で祭りに参加する方も、観光客として祭りに行く方も、新たな視点で秩父夜祭を知ることで、祭り当日の見え方が変わると思います。
個人的に面白かったのは、「神様が出会うなら人間も出会おう」ということで、男女の自由恋愛が祭りの夜に行われていたという部分です。現在は自由恋愛が当たり前ですが、この風習は大正時代まで行われていたそうです。
いつの時代も変化には賛否両論あると思いますが、時代に合わせて様々な風習が生まれながら祭りが引き継がれていると考えると、面白いですね。
現在では多くの祭り同様に観光という側面も取り入れていますが、今後も時代に合わせて新たな風習が生まれる可能性があるのではないかと想像しながら読みました。
読み手の立場によって、色々な読み方や楽しみ方が出来ると思います。
ちちぶmagazineの「秩父夜祭りの真実」を読むことで、新たな視点から秩父夜祭を見て楽しむことが出来るようになりますよ。
Gourmet 秩父のお酒と名物グルメ
グルメのコンテンツ
- 秩父のお酒で家飲みはいかが?
- 【特別対談】ベンチャーウイスキー肥土伊知郎×サルベージ坪内 浩
- 【コラム】太陽がつくる秩父の極上スイーツ“つるし柿”“干し芋”
- 秩父ホルモン伝説
- ジビエを食べて、里山のことを考えてみよう
秩父のお酒で家飲みはいかが?
秩父には世界的に有名なウイスキー「イチローズモルト」の蒸留所以外にも、日本酒や焼酎の蔵元が4つ、ワイナリーが2つ、ビール醸造所が1つあり、お酒造りが盛んです。
そんな秩父のお酒を美味しく飲むために、秩父の地元の名産をつかったレシピがお酒ごとに紹介されています。
お酒によって「マリアージュ」や「ペアリング」とも言われますが、お酒に最適な料理をぜひ試してみたくなりますね。
個人的には、おなめとカマンベールチーズの組み合わせを試してみたくなりました。
【特別対談】ベンチャーウイスキー肥土伊知郎×サルベージ坪内 浩
秩父産の大麦とミズナラの組み合わせによるウイスキー作りに取り組んでいる肥土伊知郎(あくといちろう)さんと、自家農園を持ち自給自足型のレストランを経営するシェフの坪内浩(つぼうちひろし)さんの対談。
秩父がウイスキー作りにも野菜作りにも適しているのは、盆地の気候による寒暖差が大きいことが理由です。
そんな秩父のモノを使って、おいしいものを作ろうという2人の思いが伝わってくる対談です。
地元出身者としては、こういう取り組みをしている方がいるということが分かってうれしいですし、観光者目線でいえば、こだわりが伝わってきてぜひ食べたり飲んでみたいと思えるような内容です。
個人的にウイスキーが大好きなので、少し先になりますが、秩父の大麦と秩父のミズナラを使用して作ったイチローズモルトの発売が楽しみです。
秩父ホルモン伝説
秩父の名物グルメのひとつホルモン特集。秩父ホルモンの特徴は豚ホルモンがメインであるということです。
そんな秩父のホルモン文化から、食べ方、おすすめのホルモン店まで紹介されています。ホルモン好きの人にぜひ読んでいただきたいです。
秩父のホルモン屋はランチ営業をしているところは少ないので、旅館などに宿泊される方は食べる機会が少ないかと思いますが、朝食のみのプランで宿泊してぜひ一度味わってみることをおすすめします。
日帰り観光の方は、ぜひ夕食でホルモンを堪能してから帰っていただきたいですね。
Lifestyle 秩父での生活
ライフスタイルのコンテンツ
- 秩父への移住って実際どう?
- 秩父の「過去」「未来」「現在」/秩父市商店連盟連合会会長・島田憲一インタビュー
- 秩父のさらに奥地・小鹿野においで♪ ナンにもナイからイイのだ!
- 仏像オタクニストSALLiAと行く、秩父の神仏パワースポット巡り
- 暮らすように旅するゲストハウスSTAYのススメ
- 番場町・宮側町でジモさんぽ
- セルフビルドの人たち/田島昭泉さん(小鹿野町)
秩父への移住って実際どう?
実際に秩父に移住した人へのアンケートやインタビューなど、移住者のリアルな声がたくさん掲載されています。
秩父に移住してみたいけど実際のところどうなんだろう?という方にはピッタリの内容です。
アンケートを見て意外だったのは、関東だけではなく、愛知、新潟、熊本など全国から秩父に移住してきている方がいるということでした。
移住後の職業で自営業が多いというのも印象的でした。
移住を検討している方にはかなり参考になる内容だと思います。
暮らすように旅するゲストハウスSTAYのススメ
観光の際に旅館やホテルに泊まるのもいいですが、安くて長期滞在もしやすいゲストハウスに泊まるのも選択肢のひとつですよね。
秩父にも増えてきたゲストハウスの中から3つが紹介されています。そのうちの2つのゲストハウスが移住者によって経営されています。
ゲストハウス利用を検討されている方にも、移住希望者にとっても参考になる内容です。
Information 秩父イベント情報
インフォメーションのコンテンツ
- 秩父エリア・イベント情報
- お祭りPICK UP
- EDITOR’S PICK UP
イベント情報では、2019年春にかけての秩父のイベント情報やお祭りが紹介されています。これからの季節の情報がまとめられていて、分かりやすいです。
EDITOR’S PICK UPでは編集者のおすすめ情報が、カフェ・レストランを中心に紹介されています。
Essay 2人の作家によるエッセイ
エッセイのコンテンツ
- 週末「半日旅」でふらりと秩父へ/吉田友和
- 樹とオオカミと/藤代冥砂
旅行作家の「吉田友和(よしだともかず)さん」と、写真家・小説家「藤代冥砂(ふじしろめいさ)さん」の2つのエッセイが掲載されています。
2人の作家目線から見た秩父がとても興味深い内容です。新しい見方を知ると、何度でも秩父に訪れたくなると思いますよ。
ちちぶmagazineは書店・コンビニ・Amazonなどで購入可能
ちちぶmagazineは書店やコンビニ、秩父地域周辺だとベルクでも販売されています。
ここではちちぶmagazineの魅力を全部伝えきれないので、書店やコンビニ、Amazonでぜひ手に取って実際に読んでみてください。
こんな人におすすめ
- 秩父が好きで秩父の濃い情報を知りたい
- 秩父に住んでるけど意外と気づかない情報が知りたい
- 移住する前に秩父の生活や文化について詳しく知りたい
- 旅行雑誌では手に入らない観光情報を知りたい
- ちちぶ magazine 第1号 (秩父をもっと楽しもう)
- 2018/11/9(金)発売
- 大型書店、コンビニ、Amazonなどで取り扱い
- 定価880円(税込)
ちちぶmagazineの特徴と編集者
秩父シティプロジェクトとしてちちぶmagazineを創刊
秩父シティプロジェクトは、出版社「キラジェンヌ株式会社」を経営している保泉昌広(ほいずみまさひろ)さんが、秩父地域を盛り上げるために立ち上げたプロジェクトです。
その秩父シティプロジェクトのひとつとして、秩父のカルチャー&ライフスタイル雑誌『ちちぶmagazine』を創刊しました。
さらに株式会社リクルートで「R25」「L25」などの創刊・編集に携わってきた現役の編集者であり、コンテンツ制作会社ディライトフルを経営する秩父出身の相馬由子(そうまゆうこ)さんが、ちちぶmagazineの編集長として作成にあたっています。
秩父シティプロジェクト
ちちぶmagazineはカルチャー&ライフスタイル誌
カルチャー&ライフスタイル誌として、秩父地域の歴史や文化、グルメ、アウトドア、人々の暮らしなどを深掘りし、この土地に住む人にも、外から訪れる観光客の方にも、面白く読んでいただける雑誌を目指して作っていきます。
引用:ちちぶmagazine創刊号 編集長メッセージ
ちちぶmagazineは秩父のカルチャー&ライフスタイル雑誌として、秩父へ行きたい人への観光情報だけではなく、秩父で生活している人やこれから生活したい人などにも向けて情報を発信していきます。
ちちぶmagazineは今後年2回出版され、第2号は2019年4月の発売を予定しています。
まとめ:秩父の濃い情報を手に入れるならちちぶmagazine
秩父初となるカルチャー&ライフスタイル雑誌『ちちぶmagazine』を紹介してきました。
巻頭の編集長メッセージと、巻末のプロデューサーボイスを読むと、秩父の情報を届けたいという強い思いが伝わってきます。そういう人達によって作られた『ちちぶmagazine』なので、秩父の濃い情報が詰まっています。
最後にもう一度、ちちぶmagazineについてまとめておきますね。
- ちちぶ magazine 第1号 (秩父をもっと楽しもう)
- 2018/11/9(金)発売
- 大型書店、コンビニ、Amazonなどで取り扱い
- 112ページ 定価880円(税込)
こんな人におすすめ
- 秩父が好きで秩父の濃い情報を知りたい
- 秩父に住んでるけど意外と気づかない情報が知りたい
- 移住する前に秩父の生活や文化について詳しく知りたい
- 旅行雑誌では手に入らない観光情報を知りたい
秩父に住んでいる人、移住を検討している人、さらには観光で秩父に行く人も楽しめる内容になっています。
ちちぶmagazineは書店やコンビニ、秩父地域周辺だとベルクでも販売されています。
また、Amazonでも取り扱っていますので、ぜひ手に取って読んでみてください!